多摩動物園いってみた


さかなくんさんに水族館案内して貰いたい。ベレー帽です。ギョギョッー!!


そんな訳で激しく多摩動です。

調べ物をしていた際に多摩動には昆虫館があるということを、邪悪にキャッチしたので、調べてみました。
すると、昆虫館というものは都内には無くて地方にしかなく規模も大きくないということが分かりました。

そんな訳で私のいける範囲では多摩動物園が最適だったのです。

動物園に昆虫?

とお思いでしょうが、曰く
昆虫も動物だ!という昆虫学者のもっともな意見と、ついでに昆虫を餌にして食虫動物が飼えるじゃないかというもっともな意見により成立したそうです。

と言う訳で有り得ない動物園レビューですが昆虫から紹介します。

まず最大の目玉ですがここには
ヒカリキノコバエがいます。又の名をグローワーム(光る虫)もしくはツチボタルとも言います。

ニュージーランドの洞窟内に住んでいて、それはまるで洞窟内に星空が出ているように見えると言う…。

おお、それ、
わくわく動物ランドで見たことあるぞ!ニュージーランドじゃ一生見れないなぁ。あと洞窟とかの閉所苦手だし…と思ってたら電車でいけるところに居るなんて。

ごめん、写真は取れないわ。撮影禁止だったwww

取れるところで取ってきたのは左が幼虫。右が成虫。


ヒカリキノコバエとは言うものの蚊です。同じ双翅目なので。
真っ暗な室内は20℃以下、湿度100%に保たれています。



幼虫はこのように粘液の雫が付いた糸を垂らして餌が来るのを待ちます。幼虫のお尻が発光しているので光に寄って来るか、もしくは星空と間違えるのでしょう。

その星空なんですけど青く小さい光が本当にプラネタリウムのようでした。

途中DQNカップルがガヤガヤと入ってきて(暗闇に慣れるための暗がりの部屋を何も読まずに移動してきたと思われる。)

DQN「おお、涼しい。なんだ何も居ないじゃん。なんだここ?」

といってお帰りになりました。

君達が動物園とはおこがましいよ。
家で交尾でもしてればいいよ。その方がお似合いだ。と思いましたとさ。

まあDQNはともかくとして子供連れは否定しないです。子供は動物好きですから。

ていうか、俺なんか動物、恐竜、昆虫、ロボット、幼女と、好きなものが子供のときから全く変わってない訳で。


もう1つのお薦めがハキリアリです。



農業をする昆虫として生態が有名です。

葉を食べるのではなく、葉を切って巣に運びそれでキノコを栽培してキノコを餌にすると言う一体誰に教わった?という不思議な昆虫です。

他にアブラムシの
用心棒をして甘い汁を吸ったり、クロシジミチョウの幼虫のベビーシッターをしたり、カイガラムシを引越し屋よろしく餌場に連れて行ってあげたり、よそのアリを拉致って奴隷にして働かせたり、お腹に蜜をためて海原雄山に食われたりとエレガントな生き物です。

これは全国でも多摩動物園でしか飼ってません。もしくは中南米に行ってください。



分かりにくいですがコノハムシが居ますw

博物館に良く行くので標本では見たことあるのですが、生きていると又、違いますよ。

何故かゴキブリ特集をしていました、ちょっとアレなので写真はやめときます。

緑のゴキブリことグリーンバナナローチも居ました。
と調べてたらニコニコに飼っている人がwww何でもあるのなwww

ゴキブリ駄目な人注意!(大抵そうだがwww)



ついでに昆虫タグから。蟲の顔アップとかあるので駄目な人は注意。多摩動物園関係なくね?とは言わないように。





こちらはオオゴマダラの蛹

黄金の蛹として有名です。石垣島に居るので蟲マニア以外にも知ってる人もいるかと。

で、こちらのドーム内では蝶が放し飼いになっています。普通の人にはこちらがメイン。




中は蝶の天国です。人間には暑いですけど…右下はハチドリ(ハミングバード)です。残念ながらホバリング状態は撮影できませんでした。結構カメラマンがいっぱい頑張っていました。写真撮り忘れましたが地味に熱帯植物園で見た小笠原固有種のタコノキという植物もありました。

期間限定ですけど夏の鈴虫とかと鳴く昆虫フェアがやってました。クツワムシとかアオマツムシとかコオロギとか地味にきもい…。バッタ系は苦手です。

あと、普通に標本もおいてあります。




構造色というのは、色素ではなく表面の構造によって色を出す仕掛けになっているものです。要はCDの裏とかシャボン玉みたいに虹色に見えるがそれ自体に色があるわけではないと言う事。

だからモルフォ蝶に水を掛けると翅は真っ黒になっちゃいます。微細な隙間に水が入り込み構造が失われる為。



雌雄嵌合体 多分100万以上する…。



サカダチコノハナナフシ 世界最大級の昆虫です。肉厚からいったらこいつが一番凶悪かと。



オオトビナナフシ こっちは長いけど細いし。



アレキサンドラトリバネアゲハ(ゴライアストリバネアゲハとは近縁)とヨナグニサン(ヘラクレスサンとは近縁)ちなみに現在では売買禁止。

大抵最大級の生き物にはゴライアス(ゴリアテ)とかいかにも強そうな名前を付けるのが決まりです。



他にもwikiには

世界一の一覧という便利な項目があるのでそちらで勝手に見てくださいwww



以上で多摩動物園の紹介を終わりますと言いたいところですがwww流石にそれではまずいので動物の方も簡単に紹介。

どうせ写真をとっても映像的にはアニマルプラネットの方が良いので、あまり他所では取り上げられないアプローチを。



これは模型ですけどキリンの貴重なアングルからの写真。右は土産でも売っている象さんのノートの素(原料がそこに転がっているもの)



バオバブのくり抜き。バオバブでけー!!!



グレビーシマウマは実際はとても綺麗な縞模様ですけど写真撮るとモアレがwwwスクリーントーンかお前はwww


基本的にこの動物園は上野と違って
物凄く歩きます。一周ぐるりで7km。時間にして2時間半だそうです。(見学時間含まず)

その分あってか動物達は快適に過ごしているようです。上野は種類が多いが狭すぎて寝てるかじっとしている。どちらも一長一短です。個人的にはう〜んどちらも好きだ。

ただ見せ方は圧倒的に多摩動物園が上ですね。旭山動物園の後追いだとは思いますけど。




全体的に何処も距離が凄く近いです!!!左の人は全然知らない人です、すみません。シャッターチャンスだったので…。サイも距離は1M程しかないです。それにしてもサイは凄い。もうお前が恐竜でいいよと思った。



飼育環境が広いので割と野生的なものも見れます。オオカミが弱いもの虐めをしていました。



カンガルーは昼間から全員寝てました…。夜行性じゃないだろjk。十数頭も居てこの始末。それにしてもやる気の無い寝方だwwwこっちは客だぞwww



多摩動物園の目玉、コアラさんです。


テンション上がってきたwww

見せ方の工夫と言えば



チンパンやウータンの高いところや



モグラ館の見せ方や



バードゲージ(中に入れる!)などとても良いです。



他にカワウソは水中内が見れるようになっていました。またチーターが走る姿も見ることが出来ました。どちらもタイミングが厳しくて写真撮れませんでした。

珍獣的な見方だと、



世界最小の哺乳類 トウキョウトガリネズミ

巣に隠れてて10分くらい見てたんですけどとうとう本物は見れませんでした。写真はwikiから他にハクビシンとサーバルなども見つからない…これは広すぎる飼育環境の弊害でもある。

こうゆう小型の生き物は一日中食べ続け排泄し続けなければいけないから待ってれば出てくると思ってたんですけどね。30分おきに食事と睡眠。
確か一時間で餓死する筈…
体長は45mm程度、体重は1.5〜2g 一円玉2枚より軽いのか…。
トノサマバッタが35mm〜65mmなので餌として与えたら逆に食われるかとwww


シフゾウ



シカのような角をもちながらシカでない。ウシのような蹄をもちながらウシでない。ウマのような顔をもちながらウマでない。ロバのような尾をもちながらロバでない。このように四つの動物に似た特徴をもちながら、そのいずれとも異なるために「四不像(中国音:スープシャン)」と呼ばれる。



なんだこいつか。

まあ見て分かるとおり
やっぱり鹿の仲間なんですけどねwww

シフゾウは地味なので子供とかにスルーされてますけど、こういうエピソードを知っていればここで見られることがどれ程の奇跡か分かるはず。

シフゾウは古くは中国北部から中央部にかけての沼沢地に生息していたが、19世紀半ばには北京郊外にある清朝皇帝の狩場である南苑を除き、絶滅してしまった。1865年、フランス人神父A.ダヴィッド(Armand David 1826年-1900年)が南苑に生息しているシフゾウを「発見」し、この動物をヨーロッパに紹介した。ダヴィッド神父の名はシフゾウの学名における種小名davidianusや、英名であるPere David's Deerに残されている。

1895年に南苑を襲った洪水と、1900年の義和団の乱による戦乱のため、飼育下にあった1頭のメスを除き、南苑のシフゾウは全滅した。最後のメスも1920年に死亡したことで、中国からシフゾウは姿を消してしまった。ヨーロッパの動物園で飼育されていた個体も第一次世界大戦中に全て死に絶えた。シフゾウは群れを構成しないと繁殖がうまくいかないという習性を持っていたものと考えられている。この段階で、シフゾウという種は完全に消滅したと考えられた。

しかし、シフゾウは絶滅してはいなかった。イギリスの大地主・ベドフォード公爵(Duke of Bedford)が、ヨーロッパの動物園で余ったシフゾウ18頭を買いとり、自分の荘園にて飼育していたのである。この群れでは、1920年当時、いまだ50頭ほどが生き延びていた。これらの生き残りたちは繁殖を重ね、個体数は順調に増加していった。1946年、ベドフォード公爵家は、200頭ほどまで増えていたシフゾウの群れを分割し、他の動物園などに提供することを決めた。その子孫たちも順調に増え、1985年には元の生息地である南苑に放されることになった。その年、ついに野生のシフゾウが復活した。のちにシフゾウは江蘇省に設けられた保護区にも放されている。これら野生のシフゾウも、世界中の動物園で見られるシフゾウも、すべてベドフォード公爵が飼育していた50頭の子孫にあたる。



ムフロン



モウコノウマ(蒙古の馬)


地味なのが続きますが…これも現在動物園にしか居ない動物です。(一部は再野生化作戦中)
集客効果は無いでしょうけど、これは動物園としての誇りみたいなもんでしょう。分かる人が分かればいいです。知識があれば楽しめる系とでもいいますかね。
博物館や動物園に行く時は事前調査した方がいいですね。解説ではそこまで書いてないケースがありますので。自戒を込めて。


最後にお土産と食事ですが特筆するものは無かったです。ぬいぐるみが多目です。



しいて言うならば、これと例の象さんの排泄物から作ったメモ帳と動物園名物の「ゴリラの鼻くそ」くらいでしょうか。


閑話休題、オスマン・サンコンさんが日本で初めてライオンを見たといってましたが、それも動物園の魅力だと思います。実際俺だって野生の熊みたことないですし。そもそも見てたら危険ですよね。

全世界の珍しい生き物が生で見れて600円。宝くじが一枚300円。

一見比較するのも馬鹿らしいと思うでしょうけども、ここの殆どの施設の工事費が宝くじの助成金で出来ています。案外
ジャンボなドリームが叶ってたりしますね。