ベレー帽の酒場放浪記


吉田類の酒場放浪記をよく見るようになったが、見終わった後には何も残らないwwwそんなベレー帽ですこんばんわ。

東京の用事が思ったより早く終わり古い友人を誘って、飲みに行く事になりました。

一人じゃないという事もあり、かねてから行ってみたかった
しょんべん横丁もとい思いで横丁へ行きました。

あの西口からアルタに抜ける近道の地下道のとこにある居酒屋群です。
戦後の闇市から連綿と続く胡散臭さが最大の魅力。

で、まあ行ってみたものの時間が早く16:00くらいだったもので、9割方の店がまだ開いてなく養老の滝wなどの普通のチェーン店などしかやっていませんでした。

個人的に
チェーン店へは行けない呪いに掛かっているので(その話はいずれまた)、いい感じの個人店であいてる店を探しました。

ようやく一店あいてる店があり窓から山手線が見える串焼き屋でしたが、とにかく狭い以外はまあ普通でした。面白くもなく旨くもないので移動しました。

思いで横丁は次回また攻略するとして、今度は花園神社そばの新宿ゴールデン街に移動です。

こちらは
青線が形を変えた飲み屋街です。雰囲気もよく絵になるところではあるのですが、写真撮影有料!だったか禁止!だったか注意書きがありました。まあその時は携帯しかなかったのですが、もったいないなと感じました。

で、こちらも店があくのは大体20時頃から終電or明け方までという遅っ!という営業時間なので昼型人間の私からすると中々難しいです。で、それでもあいてる店はないかなとぶらぶらしていますと、文壇BARやらのイメージどおりの店から、診察室BARの様なテーマBARまで色々あるようです。

そんななか異彩を放っていた催眠術BARに入りました。

中に入ると壁にお酒が並んだ一見普通の洒落乙なBARで、女の子が店番してました。

一見普通というのは、実際は普通じゃないという意味で、

店のテレビではゾンビ映画が掛かっていたり、よく見ると酒がコブラ酒だったり、店員の女の子が天然系でメニューにあるカクテルの作り方を知らないというわけです。

一番の特徴はドリンクメニューの他に、
催眠術メニューが出てくる事で、いわく


味覚変化……1000円。
嫌いなもの克服……1000円。
小顔矯正……2000円。
催眠ダイエット……2000円。
前世退行催眠………15000円。

と細かいのは忘れましたが、そういう感じです。

指がくっついて離れなくなるとか、テーブルから立てなくなるとか
簡単な奴なら無料で構わない。とのこと。

早速なにかやってと頼んでみると、女の子は私じゃなくて2階に今、団体の客を相手にしている催眠術師がやるとの事。

2階の手があいてそうならちょっと呼んで来てと頼んでみましたところ。暫くしたら待望の催眠術師が降りてきました。


……
………
え!?

こいつ!?じゃないよな……コイツ?

あのですね、勿論私の勝手なイメージの押し付けではあるのですが



私のイメージではこれの黒いのが出てくる、またはそれに準じたスーツの男が5円玉を糸を吊って出てくると思ったのですよ。

ですが


実際は少し痩せたクイズ王が灰色のトレーナーにスウェットで、クッキーを抱えながら
「あ゛゛あ゛〜〜喉渇いちゃったぁ。」と言いながらでてくるが正解です。


秋葉原によくいそうな感じです。喋りもそれに近かった

べれ「早速ですけど簡単なものからお願いします。」

催眠術師「うーん。さあ!やるぞ!って身構えちゃうと掛からないものなんですよ。もっとだらーっとリラックスした状態じゃないと中々掛からない。」


べれ「あー、なるほど。確かに。じゃあ暫く雑談でもしてそちらのタイミングでいいですよ。」

という訳で暫くはほんとに雑談。


術「じゃあ、そろそろ…。指で輪っかを作ってください。」

術「段々重くなって開かなくなる。あなたの手はくっついてしまって離れない。離れない。くっ付いてしまって離れない。離れない。
くっ付いてしまって離れない。離れない。くっ付いてしまって離れない。離れない。くっ付いてしまって離れない。

坊主の読経を早口にして小声にした感じで、聞き取れないくらい早口で繰り返してきます。

こうかはばつぐんだ!?


べれ「あー、指は外れたけどいつもより凄い抵抗がありました。友人○○はどう?」
友人「あー、俺も俺も。」


術「じゃあ今度は手を握って…あ、開けなくなった時に爪が食い込んじゃうから親指を握って。」

べれ(……まずい。さっきから俺だけ全く掛かってねぇw)

|ω・`)チラッ
|ω・`)チラッ


友人「開きません。」

べれ(おお、助かった。コレに乗っかろう。)「あ、じゃあ私、掛かりにくいみたいだからこっちの友人は掛かり易いみたいだから、こっち中心にお願いします!(`・ω・´)キリッ」

べれ「じゃあ、このメニューにある1000円の味覚変化を友人にお願いします。」

術「すっぱいものを甘くするとか水をビールにしたり出来ます。」

べれ「じゃあ水をビールにしてください。」

術「美味しいハイネケンの喉越しを思い出してください。今から5を押すと…美味しいハイネケンの喉越しを思い出してください。
今から5を押すと…美味しいハイネケンの喉越しを思い出してください。今から5を押すと…味しいハイネケンの喉越しを思い出してください。今から5を押すと…美味しいハイネケンの喉越しを思い出してください。今から5を押すと…

術「飲んでみてください。どうですか?」

べれ「どうよ?」

術「どうですか?」
べれ「どう?」
べれ「どう?」

友人「ビールだ、コレ。」


べれ「おお!すげー催眠術すげー!マジヤバイ!」
べれ「水のお代わりを友人に!」

その後、店員の女の子が2倍可愛くなる
呪い催眠術を掛けてもらったりして盛り上がったあと、催眠術師が退場したので、こちらも店を変える事に。

帰り道

べれ「で、実際どうなのよ?さっきのは」

友人「んな訳ないよねー。」
べれ「デスヨネー。」

空気を読む友人でよかった。


誰にでも掛かる催眠術ってのがあって、耳元で「あとで1万円あげます。」って言うと誰でも掛かるらしいよ。これ豆な。