暗くなるまで待って


最近、自分が選ばれた存在。そう例えばヴェルタース・オリジナルを食べてもいいくらいには特別な存在なんじゃないかと思うようになったベレー帽です。こんばんわ。


突然ですがクイズです!先日10月11日に面白い体験をしたのですが、それは一体どういったものでしょうか?








正解は、真っ暗闇にした廃校で全盲の人の案内で1時間探検した。
でした。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
というイベントです。
http://www.dialoginthedark.com/

今年の場所は赤坂見附。料金は3500円です。ちなみに大人気で予約はいっぱいですが12月分はこれから発売なので急げば間に合うかもです。あまり機会は少ないと思うので行ける内に言ったほうがいいかと思います。とても面白かったです。

さてクイズの方ですけど、上の答えだけでは不十分です。

さらに正確に言えば、
そのイベントの際にNHKの取材に協力してパックンマックンと一緒にTV出演をしたというのがクイズの答えです。

「福祉ネットワーク」(NHK) 10/25(木) 20:00〜20:29 関東だと3チャンネル

に出演予定です。

現地に行ったら唐突にNHKの人が来て、今日パックンマックンと一緒に回ってもらってそれを放送しても良いですか?と15分前に言われました。おいおい、役者使えよ。
ガチで素人でやってるのかよ!

どうせ真っ暗闇で顔は出ない音声のみの出演なのでOKしましたよ。面白そうだったので。

しかしたまたま予約取った平日13:50分の回が、取材の回でした。一日15回で10月からやってるというのに…

やはり自動操縦のスタンド能力が発動したみたいです。面白ハプニング起こりすぎだよ…。

ちなみに、ちょっと
痛い人みたいですけど「ベレー帽」と名乗って通しました。場合によっちゃ顔も映っちゃうかもしれません。その後の感想会での模様も撮っていたので…。パックンマックンと音声さん入れて9人です。それに全盲のガイドさんで10人。30分番組なので全然出ないかもですけどね。気の利いたことも言えなかったし…。まあ「うお木が!」とか馬鹿音声は入ってる筈ですw

しまったツーショットとサイン頼めばよかった…。忘れてました。モッタイナス…。


イベントの詳細、感想については放送後に追記する形をとります。本日は報告まで。

あとで動画をうpする予定は無いので本放送で見てみて。やっぱり俺はアドリブには向いてないよ…。文章の人だなあ。

あ、放送後だともう予約はいっぱいで取れなくなってると思いますよ。


10月25日放送後の追記。


さてベレー帽さんの全国デビュー見て頂けたでしょうか?


え?何処に映ってたか分からないって?


やだなあ。
「グレープフルーツ」って言ってたじゃぁないですか。

そ、そんだけかよwww
テラ背景wwwテラNOオーラwww

いやはや
インタビューとか答えたからもうちょい映るだろうと思ってたんですけどね。30分番組ならあんなもんかな。

番組自体はちゃんとダイアログ・イン・ザ・ダークの魅力の一端は伝えられていたと思うので良い番組だと思います。

でわ、あの日の流れをノーカットで逝きたいと思います。

まずお昼ごろ赤坂についたところ昼休みの時間帯ということもあり、OLさんがお昼を食べに街を歩いていました。私は初めて生OLさん見たので思わず付いていきそうになってしまいましたよ。

ってそんなところからノーカットで話すのかよ!www

お昼は、とらやという有名高級和菓子店で羊羹を食べました。それこそOLさんでも居るかと思ったら甘いもの好きな男のリーマンが独りずつ善哉とかあんみつを食べていました。独りで隠れてくるなよwww甘いもの食ったって犯罪じゃねーんだからwww
OLさんは居なかった。

さてそんなどうでもいい話はさておき、しばし会場を探して迷子になったあと、それでも30分前に会場について本を読んでいましたところ。
騒々しい集団が入ってきまして、それはパックンマックンとNHK教育のスタッフでした。
スタッフ「突然ですみません。この回にパックンマックンが参加するんですが撮影に協力してもらえませんか?」
べれ「…あ〜。え〜と顔とか名前とか出ちゃうんですか?」
スタッフ「暗闇ですから音声だけになりますけど、その後の感想会などでは薄暗いですけど顔は映ります。」
べれ「う〜ん、まあいいですよ。面白そうですから。放送はいつですか?」
以下略

携帯電話等の光るものをロッカーに預けていざ暗闇の世界へ。

と、その前の若干の光のある部屋で自己紹介です。

ガイド「私が今回案内させて頂く○○です。○○っちと呼んでください。中に入ったら声でしか分からないので皆さん自己紹介をお願いします。そちらの方からどうぞ。」
べれ「えと、う、べ、ベレー帽です。こんにちわ。」
マックン「おいおい!源氏名かよ!」
べれ「えとハンドルネームなんです。」(てゆーか名前を名乗るとは思ってなく咄嗟に偽名は出ませんでした…。TV回ってなきゃ本名使ってたよ。
リアルでハンドルネームは痛い人みたいじゃないかwww)

次の男性「○○です。よろしくお願いします。」
パックン「○○さんはお仕事は何をされてるんですか?」
マックン「平日にさぼってるんだから言えないだろ!」
男性「デザイン関係の仕事です。ちゃんと会社からも許可貰ってます。」
「おお〜」

と、こう、たまたま映ってるんじゃなくて結構、芸能人との受け答えが合った訳です。

それにしても本当にノー打ち合わせ。パックンマックンも中の内容知らされてない。フルアドリブ。放送禁止用語とかの注意事項も無し。
業界人の俺から言わせれば編集でいじれるからそーゆーの気にしなくても良いだぜ。多分。

そして中での注意事項やコツなどの説明を。例えば暗闇で手探りする時は手の甲で周囲を探るとか(何かに当たった時に内に曲がるので怪我しにくいとか痴漢と間違わないとか)

で、いよいよ暗闇ゾーンに入りました。最初は体育館でした。
(多分体育館の筈だ…)ここからは完全な闇で目を開けててもつぶってても変わりません。目が慣れるという事もありません。残りの4感をフルに使って移動です。ネットをくぐって体育館に入った時にやっぱり
「あ、広い。」とみんな口々に言います。
空気とか風の流れ、音の反響で天井が高いとか広いとかはすぐに分かります。

ただまだ始めのうちなので怖いです。歩く歩幅も狭いです。そして何より
何か声を出していないと人がぶつかってきます。

べれ「すみません。ベレー帽です。ぶつかっちゃいました。」
○○「○○です。今、しゃがんでます。注意してください。」

べれ「うおwww(何でこんなとこに木がwww?体育館に木?)こっち植え込み的な何かあります。」
うお!は声に出てます。

俺は終始〜的な物がと表現してます。実際そこに何があったのかは分からないからです。イベント終了後もそこに何があったかとか配置は非公開なので、
触れなかったものは無かったという事になり、本当はカリフラワーだったとしても体験した人にとっては最後までブロッコリーだったりする訳です。深いですよ。これよ。実存主義?
実際、パックンは美術室でモナリザの油絵を見たと主張していたのですが、他に誰もそれを見ていないし触ってないんで判断出来ないんですよ。


体育館を出る前に白杖を渡されます。これで大分周りが見えてきます。手探りの盆踊りはしなくても良くなります。ここらで階段の手すりの有難さが分かってきます。

さて参加者は
ガイドさんの声を頼りに集まれば良いのですが、では全盲のガイドさんは何を頼りに場所を判断して指示を出しているのだろう?と思うのですが最後まで分かりませんです。超音波でも出てるのかもしれません。

外に出ればエスコートするのは我々、視覚健常者ですが、この暗闇では立場が逆転してエスコートして貰う側になるわけで、おそらくそういったことを考えさせる高尚なイベントだったのかもしれませんが、俺は真っ暗闇?うはwww面白そーじゃん。うはwww暗闇探検おもしろ杉wwwとしか思いませんでしたwww。

そういえばジョン・ヴァーリーの短編に、そういった視覚障害者テーマの「残像」という作品があります。早川SF文庫「残像」に収録。


体育館を抜けて校庭?に出るとおそらくは人工と思われる川と池がありました。ただ私は生来の方向音痴な為、どこをどう通っていたのかさっぱり分かりませんでした。パックンなどはそろそろゴールですね。最初の場所に戻ってきたとか言ってたので分かる人はもっと別のもんが見えているはずです。俺は脳内に全くイメージ映像が浮かばず…。線路と橋を渡り、2階に上がり音楽室と美術室。長い廊下を渡って用務員室。
ここで余り使ってなかった味覚と嗅覚の体験です。見えない中で缶ジュースが配られて飲みました。この時、TV放送に入ってた唯一の俺の音声が
べれ「グレープフルーツ」
です。パックンがそこで「グレープフルーツが3でりんごジュースが4でお茶が2つお願いします。」とみんなの注文を一瞬で覚えてたのでビックリしました。(パックンはハーバード大卒です。)そして飲み物は間違いなく全員に手渡しされ飲みました。気分かもしれませんが視覚がなく味に集中したのか普段より2割り増し美味しかったです。
しかし飲み屋でさえまともに注文取るのは難しいのに、よく見えないでうまくいったものだ。
そういえば前後しますが体育館でミニゲームもしました。
ただ、1、2、3、4とカウントしていって21まで声が誰とも被らずに最後まで言ったら成功というゲームです。
感覚で言うと長縄跳びみたいな感じかな?言おうかなと思ってると何か入れずに、その内に終わってしまいましたが…。

最後は顔が分かる程度の薄暗い部屋で感想会です。ダイアログ(対話)ですので。

と、ここで
パトリック「○○さんてどちら?ああ、貴方が…もっと大きい人かと思ってた。」
とか改めて参加者の顔を見ました。勿論、出発前に自己紹介しているわけですけど、覚えてないよねそりゃあ。
1時間一緒に探検してたので皆かなり仲間意識フレンドリー感が出来てる訳ですよ。俺とパックンマックンももうマブダチみたいな?(実際パックンマックンにベレー帽さんって知ってますか?と聞けばまだ覚えていると思います。まあ、そろそろ忘れてると思いますけどwww)
ところで、よく私にぶつかってた元気娘の美少女○○さんは?
俺のイメージしてた○○さんの姿が何処にも見当たらないんですけど?

感想会の間、ずっと思ってたんですけど、これ声優と一緒に回れば、それはもう本物のハルヒと回ってるといっても過言ではないと思うのですが如何でしょうか?

マックン「今回参加してみてどうでしたか?ベレー帽さん。」
パックン「ベラボーさん。」
マックン「ベレー帽さんだよ!」
マックン「今日の体験はどうでした?」


ちょwww何かまとめようとしているwwwテラプレッシャーwww


べれ「あ、う、いや、普段出来ない体験が出来て大変楽しかったです。」


ギガ普通wwww
テラ編集wwwペタ没www

しかもこれマックンが、二の句を喋ろうとしたタイミングで言って声が被った上に、被ったのに俺が押し切った形で喋っちゃったんだぜ?
プロの芸人の喋りを遮って喋る俺。超カッコイイ!

だったらもっと気の利いた事言えよ俺…。

使われたのは「グレープフルーツ」と、ただ立っているだけの空気のような男…。これが全てです。

さあ早く、会社の同僚と知人に言い訳をする仕事に戻るんだ!

10人くらいに出るって言ってしまったよ…。