網走番外地




コンポタっていつになったら粒が残らない改良するの?長い爪楊枝つけるとかしろよベレー帽ですこんばんわ。


さて北海道も最終日、前夜からあったか網走で居るわけですが、ここに向かったのは当然、流氷を見るためです。

どうせ冬に北海道に行くならやはり流氷でしょう。という訳で網走と知床の2箇所で見られますが、勿論皆さっぽろ雪まつりもみたいwそうなると前日のような400kmの大移動になるわけです。2回に分けていけばどちらも日帰りできるんですけどねぇ。

で、各自ツアーは特色あって私は
雪まつり・旭山動物園・流氷をテーマなんだけど、ツアーによっては雪まつり・流氷・SLとか雪まつり・流氷・流氷などもあります。



我々が乗ったのがこの流氷観光砕氷船「おーろら号」。もしこれが知床だと砕氷船ガリンコ号になります。ビジュアル的にはガリンコ号のほうが風情があります。



とはいえ、オーロラ号のほうが沖合いまで出れるので流氷遭遇の成功率が上がるのです。乗れる人数も違うかな。

流氷に遭えるのは一番いい2月でも80%くらいなのです。

この年は1/21に流氷が到着しました。行ったのは2/9です。 そうはいっても雪まつりは人気ですから12月には予約埋まっていましたね。 札幌だけならホテルも便もあるからまだあったみたいですがね。



中はこんな感じです。

結果的にはこの日、
沖どころか港まで流氷は来てました。つまり船に乗らなくても見ることは出来たw



まあそうなると蓮氷という薄い氷ですけどね。

乗り始めるとすぐに



流氷硝子館の皆さんが手を振ってお出迎えしてくれます。これ九州新幹線CMとかSL沿線みたいでいいですよね。

ツアーでなく車で観光に来ていたとしたらここに寄って小物でも買っていくんじゃないかな。トイレコンビニ理論で。



帽子岩とクリオネ灯台を見たら、あとは景色は全て一緒ですw








全般的にこの日は薄い氷でした。残念ですがもう一度来る程では無い…。年々小さくなっているそうだししょうがないね。


たまに




同型船や野生のオオワシに出会ったりしますが、基本的に同じw 割と飽き易いので中の暖かいゾーンに避難してます。



船は3階構造なので色んな場所から見れますが、一番人が居るのは上部甲板ですけども一階脇が当然海面に近く一番迫力あります。ただしこの場所は風がもろ当たりで5分が限界です。

全体としては50分のツアーなので完全に飽きて寝るとまではいかないで、良い頃合で終わります。


この日はツアーによって早帰りともう一つ観光のゆっくりコースです。私はゆっくりコース。プラスの観光は…



博物館網走監獄です。

実際の網走刑務所は現役なのと見学はやっていないのでやはり網走といえばここでしょ。
最終日の帰りが遅くなるのは嫌だけれども網走に行っておいて刑務所に行かないのは残尿感が残りますからね。




現役の網走刑務所はこちらの橋の向こうです。そこまでいって写真撮影して戻る事はOKです。



さて博物館の方に戻ります。



これはもしや「オホーツクにきゆ」 ニポポ人形、ニポポ人形じゃないか!

受刑者の手作りで観光土産になっています。勿論即購入。

ここの受刑者は今は重罪人ではなく、再犯者が多く大体が麻薬中毒患者だそうです。という訳で
経験者がまた戻ってくるので職人の腕は上がる一方ですw



動く監獄と言われる当時の簡易宿泊所。蝋人形がリアル!

当時は旭川〜網走を結ぶ道路を受刑者に強制労働させるという工事を行っていたので道中での施設の再現です。



枕は一本の木になっているので朝はこの端を金槌で叩いて強烈に起こします。

故に
「叩き起こす」の語源なのです。

資料館では



その時の1200人中の200人が死んだという悲劇の再現Vを見ることが出来ます。

私としては別に当時の所長の、受刑者で強制労働させて死んだら死んだで一石二鳥という発言に、普通に同意していて何が悪いの?という感じだったのであんまり悲劇には思えなかったです。

だって選ばれたのは冤罪じゃない確実な残虐重罪人に決まっているだろうし…



こちらは現代の大部屋。 割と住み易そうと好評。



但し内側には
ドアノブが無いw



こちらは個室。割と普通のご飯を食べているし、正月にはご馳走も出るので、インターネットさえあれば入ってもいいかな。



資料館のプリクラはこんなのが撮れる。


ここからがメインの当時の網走監獄。



五翼放射状平屋舎房です。 上空から見るとこうです。



当時よく見られた監獄建築で犬山の明治村にも復元はあるんだけど明治村のは一翼分だけで残りは写真なんです。

こちらは5翼全部生きている。

真ん中の監視室は、明治村に網走監獄のがあったのでこっちのは模造かとガイドさんに聞いたところ、建て直しで何代かあるのでどちらも本物との事。



これが脱獄王の五寸釘寅吉の入ってた個室です。

奥の衝立がトイレでして、刑務所の
臭い飯とはここから来てます。

豆知識が多いのは団体ツアー客には博物館のガイドが付くからです。個人だと有料で頼むか決まった時間出発の無料ガイドツアーがあります。



脱出する為に毎日味噌汁を掛けて金具を錆びさせ、なおかつ肩の関節を外して抜けたそうです。



あとは銭湯の再現。3段構えになっていて5分ずつ入って前に進んでいく方式。



これは典型的な明治の官庁建築。 明治村にもたくさんあります。




この和風の建物は教悔堂



中は洋風と和風の祭壇…。面白い。



当然ここは臭い飯を食べる事ができます。勿論、ちゃんとした郷土のご馳走も頼めますw



お土産はニポポ人形とTシャツですかね。あと会社用に「網走監獄から戻りました」クッキー。

手錠も売ってますが…



実は後に空港で困る事になりますwww

一時間の早足の観光でしたがここはお勧め。全体的にここは明治村っぽい雰囲気があっていいですよ。蝋人形が一気にB級感を出してますけどwww


あとは女満別空港から帰るだけです。ここからは車で30分の距離です。

ですがこの日、関東は一回目の大雪の日でした。

大雪が降ったのが金曜の夜からでしたが、我々は金曜の朝に飛んでノーダメージ。しかし日曜の昼の便で戻りますが羽田が壊滅的で土曜日にいたってはほぼ全便運行停止。我々の日曜日も



ご覧の有様だよ!

ここ女満別空港には羽田から来て客を入れ替えて戻るというシステムなので、飛行機は無い状態です。

羽田から我々の便が来てくれないんです…。

そうこうしている間に雪雲は北上、とうとう夕方に雪が降り始めました…てか夕方でもまだ来ません。

本来ガイドさんは空港まででしたが、お客さんが飛ぶまでは帰れないということで、待機。念のため今日の宿の仮予約と、明後日のJAL便の振り替えを手配。これが飛ばないと翌日は昨日も飛んでないので既に満席の為
2日も足止めです。流氷何回見るつもりだよw 手配はやってくれますが仮にそうなった場合の宿代は自腹です。

え?飛行機会社が持つんじゃないの?いいえ、それは飛行機会社のミスが原因の場合です。これは自然天候だから対象外。

既に前後の便は欠航が決定しました。我々の便はまだ羽田に居ます。



ANAの便は割りと飛んでいましたし、また館内放送も多く逐一情報が入るので安心です。

JALェ… 思っていたよりも駄目駄目です。 

その間の私は何をしていたかというと結局空港から出られない。

これいつも雪での欠航の時にニュース報道で空港で泊まったとか聞いて何でとっとと宿に行ったり飲みに行ったりしないんだ?何も空港に居る必要ないだろと思ってたんですが分かりました。

空港職員に聞いても情報全くないんです。今、除雪中で作業終了までは3時間掛かる見込みとか言われれば3時間空港離れられるじゃないですか。実際には30分後に動きがあるかもしれないし、1時間後かもしれない…で全く動けないわけ。飛びさえすれば一時間で羽田から来てくれるわけだから、搭乗手続きはその合間だから動けないでしょう…

飛ぶだろうという希望を抱いてズルズルと空港に引き止められる構造です。

カイジの世界だよそれは…。

既に空港難民がお土産を開けてロビーで宴会を始めるくらいに皆おかしくなっていますw

漸く我々の便が羽田を飛び立ったとの報。上がる歓声と謎の拍手!



羽田は回復したようだが今度はこっちがやべえwwwこれは屋上からの写真ですけど除雪車が14台フル稼働。

現在、女満別上空を旋回中。除雪が終わらないと降りれないとの報。先ほどの案内した出発予定時間より更に50分遅れますとのアナウンスと
空港内での大きな失望のため息。

この時点で私も、除雪車なんて中々見れないしこういう体験も珍しいだろと何故か開き直りw多分5時間遅れでおかしくなっていたんでしょう。



ついに飛び立つ!


……
…ブツン

え!?


突然の停電。

アナウンス「ただいま停電が起きましたが運行には支障はございません。」

ざわつく機内。そしてすぐに離陸。


っておい!電気系統の再チェックとかねーのかよ!? まあ一時間とかもう待てねーけどさぁ。




おお、ソラ、キレイ…

久しぶりに窓際だったので釘付けです。本来なら夕焼けが見れるはずでしたが夜景に。

これが分からないけどおそらくは仙台くらいなんじゃないかと。すげー綺麗だなと思ってたら。



東京はその比じゃなかった!見渡す限りの光の砂粒。

そろそろこの辺りになると着陸態勢に入りカメラしまわなきゃいけないので、本当は東京タワー、海ほたる、スカイツリー、東京ゲートブリッジなど特徴ある物は皆視認出来ます。

その夜景は圧倒的の一言です。

それは私が見た中では上位のアンコールワットの朝日とかモンサンミッシェルの夜景などの絶景と同等かそれ以上だと感じました。

にもかかわらず、
乗客の殆どが寝ている…正気かお前ら!?

これからは飛行機乗るなら絶対夜に羽田に着く便で窓際にしようと心に誓った次第です。移動手段にこんな凄いおまけがついてるなんて最強の乗り物だろ飛行機…。

この日、結局5間遅れで飛び立ったせいで、22時に羽田。結局終電で移動していき、最後は雪のせいで更に一時間遅れて結局は家まで着けず東横INで泊まり、翌朝帰宅その足で会社へ行きました。

最終的に東京の夜景>>>50年ぶりの大雪による空港難民>>北海道の思い出!

全て上書きされてしまった!

冬の北海道旅行の思い出が羽田上空の夜景ってどうなの?