団地を見に行こう!


有給とって団地を見に行く。そんな休日があってもいいじゃない。べれ

東京都の田舎、八王子に行きました。ここにUR都市機構という独立行政法人の施設があって年に一回一般公開されるのです。





中央のタワーは超高層住宅実験タワーです。高層住宅の排水とかの実験棟。

団地の研究所の一般公開とか誰が行くんだよ。って思って行ったんですが、結構居ました。

若いギャルまで居てなんぞ? 
団地女子?と思いましたがどうやら建築科の学生らしい。

逆に団地マニアは私くらいでしょうか…一眼を首に下げてるのは私くらいでしたので。

ガイドツアーが3つあって集合住宅の変遷ツアーと安心安全省エネツアーと環境と街づくりツアー。そのうち集合住宅ツアーは即効で締め切られたので環境ツアーにしました。



ビオトープ実験場。生物環境を再現するって言う事ですけども、まあ人間のエゴですなぁ。都会に住みたいのに緑も欲しいという…。
サイクルを再現するので蛾や蝿、スズメバチなども繁殖するし、雑草の間引きなど維持管理が大変すぎる。個人的にはあまりお勧めできない。
所詮環境など人の手に負えないので人工プランツで良いと思ふ。


多種のアスファルトの実験。吸水性とか遮熱性とか色々なメリットとデメリットの検証。実際に手で触れてみると温度が10度くらい違ってて効果は絶大。でもコストは3倍から5倍と言ってました。


風洞実験はこのような都市モデルを作って

こんな感じで風を送ってデータを取る。

基本的には調布の飛行場にあるものと同じようでした。コの字型をした通路に風を送り整えてから当てる。

高層ビルを建てるときはこういったビル風やらも調べてから売り出す。

荻窪の風の通る町というのは、川からの湿った風を通して風の勢いを殺さないように住宅等と住宅等の間を絶妙の感覚で配置して、かつ風穴を開けたりと解説を聞いていますと、
なんだこれ風水じゃん…と。

普通に風水でいう山で練られた龍の気が降りてきて川を通って水を飲んでという過程と、結局同じ!
侮れんわ。中国四千年。

一時間ほどのツアーで内容はかなり社会見学寄りの堅い感じだったものの、充分エンタメで楽しめました。

さて、ツアー以外でも個人でぶらぶら見学できるので(一部はツアーでしかいけませんが)参加できなかったエリアも回ります。



音を聞き分けて配管の漏水を見つける体験コーナー。

…これ確かお台場の水の科学館でやった事あるな。

私は見事正解。と思ったら一番簡単なのをやってたみたいです。実際の職人はもっとずっと難しいとの事で流石だわ。



振動実験棟、ここでは地震体験が出来ます。

あれ俺、本所防災館でやったことあるなと思ったら、こちらは単に震度6を出すのではなく、実際の東日本大震災の波形のデータを使って完全再現するみたいです。

ただ座っての体験なので面白さで言ったら本所防災館のほうが…。

ちなみに意外と東日本大震災よりも阪神淡路の方がやばい揺れです。ジェットコースター感がありますね。唐突過ぎる…。結局のところ津波と原発が無ければ、被害はそれ程でもなかったのではないかと。

この外に赤外線記念写真とか後施工アンカーとか渋い企画があるのですが、時間が足りず…。

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集合住宅歴史館の方へ行きました。この為に来た様な物です。以前にタモリが団地マニアの人とロケに来たそうです。





魚眼注意!曲がって見えますが実際はまっすぐですwとにかく圧倒的に広い範囲を写せるのでそちらを優先しました。

団地ごと保存されているわけでなく、部屋が保存されています。





奇数階にしか停まらないエレベーターと、その為に2階へ行く為の階段。



現代の開放的なモデルハウスもありますが、
どう見ても昔の団地の方が住みたいという…。

やっぱり男は昭和だぜ!

ここは皆、学生・女子問わず携帯なり、コンパクトカメラなりで写真撮りまくっていたので
私だけでなく万人が昭和の団地が好きということが立証されました。

私鉄の路線拡張と団地の宅地開発などの歴史を読んでいると、
色々とそこに住む人達の生活や人生が空想できて超楽しい…。

と、翌日会社で熱弁するも同意するものは居ませんでした…。

洋館巡りとか団地とか自分が建物を好きなのを近年になって知りました。おせーよ。職業変えられねーよ。

でも普通は高校生の時点で建物が好きで建築科にいこう!なんて明確に意識する奴って、相当の変わり者じゃね?

まあ職業にしなくてもこうやって楽しむことは出来ますから良いですけども。


とにもかくにもこれでまた団地についての知識が増えた事で

日活ロマンポルノの「団地妻 昼下がりの情事」がよりいっそう楽しめるというわけです。